代表の倉園です。
今回、大分まちなか体操教室、空手教室を開始することにしました。
この教室の目的は
心と体を育て、自信をつけること。
第一の目的:自己肯定感の醸成
運動やスポーツはその手段に過ぎません。
そして、そのために第2、第3の目的があります。
第二の目的:学校体育で困らないようにする
学校の体育でつまづくと、必要以上に自信喪失につながることがあります。
学校体育の9割は技術です。練習と慣れでできるものがほとんどです。
体育でつまづかないように、学校体育の先取りをします。
第三の目的:「出来なくてもいい」ということを知ること
そもそも、出来なくても構わない、
ということを理解します。
出来ない人をバカにせず、出来ないことで自分自身を卑下する必要がないことを教えます。
選手の育成は目的ではありません。
体操教室の練習や空手の稽古を通じて、
将来、どんなスポーツをするときにも役に立つ
・基礎体力を向上させること
・基礎的な運動能力を身につけること
で、選手の育成は目的ではありません。
私は以前から、小学生低学年、ひょっとすると幼児から試合を目指すという指導スタイルに疑問を持っていました。
試合を主催する者としては、競技人口底辺を広げたいので、大会を開催します。
大会というのは、親にとっては、子供に頑張らせる良い目標です。
目標を設定することで、退会を防ぐ目的もあります。
大会主催者と親の利害は一致しています。
しかし、そこに子供の将来からの観点はありません。
その競技をずっと続ける、ということが前提です。
子供のころは勝った負けたより、もっと大事なことがあると思います。
勝負をすれば確実に一人は勝ち、一人は負けます。
トーナメントであれば最後まで負けないのは一人だけ。
そんな世界に子供を置くべきなのか、どうか。
親として、指導者として子どもにさせることはもっと他にあるんじゃない?と。
勝負の世界は中学生、早くても小学校高学年から。
それまでは、伸び伸びと色々な運動をさせて、正しい動き方を習得させる方が先だと思っています。
大きく伸びるのは高校生からで十分です。
「『勝負にこだわる必要がない』という考えがある」ということを知ることも大切です。
一つの種目に絞るということは、他の可能性を捨てるこということ
親御さんに知っておいて欲しいこと。
それは何かを選ぶということは、他の何かを捨てるということ。
幼児や小学校低学年で、何をするか選ぶ必要はありません。
野球やサッカー、水泳、柔道、空手、バレー、バスケ、ラグビー・・・
これらのスポーツを幼いころからやることは素晴らしいことです。
ただし、2種目以上やること。
できれば、球技と球技以外のスポーツ。
チームスポーツと個人スポーツ。
これらを組み合わせてやるのがベストです。
小さいころに多くの競技をやってみることが将来の可能性を広げる。
野球だけをやっていて肘を故障すれば競技者としては致命的です。
そのときにサッカーをやっていれば、その道が開けます。
サッカーをやっていたけど、実は水泳のをさせたらすごく速かった、ということはあり得るのです。
私は中学で野球をしていて,肘を壊しました。
高校はサッカー、大学では人に勧められて空手を始め、社会人になって柔道や柔術と色々なスポーツをやってきました。
残念なのは、同時にしなかったこと。
サッカーをしているときには「意外にサッカー面白いな!」と気づきました。
空手を始めて、カラダの動かし方を学び、「もっと早くからやっておけば良かった!」と感じました。
空手は自分の手足がどこにあるのか、足先がどっちを向いているか、重心がどこにあるのか、常に意識することが大切です。
無駄な動作を省いて、コンマ一秒でも早く動くことが大切なのです。
これは、どのスポーツにも共通することです。
しかし、野球やサッカーをやっているときには分かりませんでした。
柔道をするときには、空手で培った動きが役に立ちました。
あらゆるスポーツ、動きはつながっています。
まったく別のように見えても、どこか共通項があります。
この教室でやったことは、他のスポーツをするときに必ず役に立ちます。
繰り返しますが、この教室では競技を目的にしません。
選手の育成も目指しません。
それを目的にすると、体操だけ、空手だけできる人になってしまいます。
ここの教室では体操や空手の練習を通じて、他のスポーツでも活躍できる土台を作ります。
この教室では基礎的な身体能力の向上が目的です。
できないことができるようになる、昨日より今日の方が上手くなった、と感じることで自信を持つようになります。
試合偏重のクラブが多い中、まちなか教室は”あえて”反対方向を選びました。
試合をやる気のバロメーターにしたい、と言う気持ちはあります。
しかし、そのことによるデメリットの方がより大きいことを知っています。
数年後、この教室から素晴らしい選手が出て、この指導方針が間違っていなかったことを証明するのが、私の希望です。
目の前の勝負に一喜一憂せず、子どもの将来を考えた運動教育。
運動やスポーツを通じて自己肯定感や自信を身につける。
そして将来の糧になればと思っています。
もし、あなたがこの考えに賛成してくれるのであれば、ぜひ入会をご検討ください。
平成28年8月
大分まちなか子ども教室 代表 倉園晴義
プロフィール
代表:倉園晴義
株式会社Classo 代表取締役(Workout&Fitness PROTEIOS 代表)
昭和49年生まれ 国東高校出身 筑波大学卒業。
大学入学と同時に極真会館(茨城県支部桝田道場)に入門し、2年半後に黒帯を取得。
学生時代の大会成績は次茨城県大会優勝、全日本学生大会、ウエイト制大会出場など。
大学卒業後は警察官を拝命し、機動隊や本部の他、県内各地へ赴任。
逮捕術大会全国大会準優勝(団体)など。
その間も空手の稽古は継続するも、30歳の頃、諸事情により極真会館退会。
平成26年、家庭の事情により退職。(不祥事ではありません!)
平成27年株式会社Classo設立。代表取締役就任。
平成28年4月 まちなかジムWorkout&Fitness PROTEIOS事業開始
9月 大分まちなか子ども教室開始
保有資格:NSCA-CPT、CSCS、健康運動指導者、NASM-PES、JATI-ATI、TRX認定トレーナー、ViPRラインセンス
空手初段(極真会館)柔道3段、柔術青帯、英検2級、TOEICは730点、潜水士、陸上無線技術士2級など
トレーニングにおいては「正確な動作」「正しい姿勢」「頭の先から足指の先まで意識すること」を心がけ、「よりよく動くこと」やファンクショナルトレーニング系が得意。
人生モットーは「人生一度。やりたいことをやろう!」「1ミリ先に進む努力」
市内城崎町に妻と子ども二人(一男一女)と在住。
こちらにも私の想いをインタビュー形式で伝えています。