代表の倉園です。
寒くなってきました。

冬の運動といえば、(なぜか)なわとびですね。

なわとびはとても優れたエクササイズです。
幼児や小学生低学年にとっては、脳と身体の動きを一致させるチャレンジ種目の一つになります。
この時期にしっかりなわとびを覚えるといいですね。
さて、今回は年代別の発達についてお話しします。
実は、年齢により機能の発達が異なっています。
その時期に何をすれば良いかの目安になります。
幼児期からテニスやサッカーをさせるのは、ちょっと考えた方がいいかもしれません。

子どもの将来を思うのであれば・・・

・幼児〜小学校低学年の運動
この時期は神経系とリズム感の発達の時期です。
具体的には跳ぶ、走る、打つ、投げるのような基本的な動作です。

ここにはまだテクニックは入ってきません。

基本的な動作と道具を使った運動をバランスよく取り入れることが重要です。
神経系の80%以上がこの時期に作られると言われています。
動きの癖が出てくるのもこの時期です。

なお、この時期を過ぎたらもう遅いのか、ということではありません。
成長してからでも正しい動作を習得することは可能ですが、正しい動作を習得するより修正する方がずっと大変です。
正しい動きを覚えさせたい時期です。

ここの体操教室はこの時期の子供を主な対象にしています。
将来何のスポーツをするにせよ、正しい動きを覚えることは将来の土台になります。

・小学校中学年〜中学生の運動

この時期は、持久力の向上と基礎技術向上時期です。
具体的に言えば、呼吸器&循環器系、つまり心肺機能の発達です。
そして、各競技に適した身体の使い方を学ぶのもこの時期です。

・中学生後半〜高校生の運動

この時期は性差がはっきりと出てくる時期です。
男子は男らしい体格へ、女子は女性らしい身体になっていきます。

生殖器と骨格筋の発達時期という言い方をします。
スポーツ的にはスピード・パワー・スタミナ・技術が最も成長する時期
正しいトレーニングや正しい栄養補給が将来に影響します。

今回は年代別の発達について説明しましたが、これが絶対というわけではありません。
幼児期を過ぎても神経系の発達はできますし、大人になってからでも心肺機能を高めることは当然できます。

逆に、小学校低学年でも心肺機能は高まるし、幼児期だって競技に特化した身体の使い方を覚えることができます。

しかし、幼児期や小学校低学年の時にマラソンやスイミングなどで心肺機能を高めていても、中学校でやめると普通に戻ってしまいます。幼児期にサッカーが上手くても、やめるとすぐに初心者に戻ります。
それよりも、幼児期は競技を特化せず、色々な動きをさせて、癖のない身体の使い方を学ぶ方がベターです。
正しい体の動かし方を覚えてないと、競技に特化した時に怪我をすることになります。

「オーバーユース」と呼んだりしますが、小さい頃からある競技に特化したために、その競技に使う箇所がボロボロになってしまう恐れがあります。
体の組織がしっかりできない時期に酷使するわけで、オーバーユースになるのは当然だと思います。

そしてその原因は保護者の過剰な期待にあると思っています。(残念なことですが。。。)

スイミングにしても心肺機能が高まるのは中学生時期なので、小学校低学年時に頑張ってもある意味もったいない気がします。
この時期は重力の少ない水中を泳ぐのでなく、足を地面について走ったり、木によじ登ったり、飛び跳ねたりして色々な方向からの刺激を与えたいところです。
小学生の時期に良い体の動かし方を覚え、中学校で心肺機能を高めて、高校でのハードな練習に耐えうる体の準備をする、というのが理想ですね。

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