”空手をさせると、ちょっとはマシな子になるんじゃないか・・”
そう期待して空手道場に行かせる家庭も多いと思います。
実は、私も娘があまりにも勝手なことを言ったりやったりしてた時「空手でもやらせるか」と思ったものです。
「空手をすれば我慢強くなるだろう、辛抱強くなるだろう」と。
そんなことはない、ということは十分知っているはずなのに、それでもそう思わせる何かが空手にはあります。
しかし、残念ながら空手にはそんな神秘の力はありません!
本当にありませんよ。
もし空手教室に行って、おとなしい子どもになったとしたら・・・
それは大問題かもしれません。
子どもは大人が思っているより敏感で、周りの空気も感じることができます。
空手教室では”恐怖”や”怖れ”でおとなしくしているだけかもしれませんが、それでいいでしょうか?
『子どもの脳を伸ばす「しつけ」』(ダニエル・J・シーゲル著)という本によると
”しつけ”の本来の意味は”教えること”です。
「しつけ」=「罰」ではないんです。
「しつけ」=「親の意向」でもありません。
怖れで支配すれば、子供は怖れで支配することを学びます。
力で支配すれば、子供は力で支配することを学びます。
暴力で支配すれば、暴力で支配することを学びます。
考えて行動を変えさせれば、考えることを学びます。
自分で感情を支配すれば、感情をコントロールすることを学ぶでしょう。
まちなか空手教室では「罰」のしつけはありません。
本来の「教育」という意味でのしつけを目標にしています。
ここは子供が楽しく体を動かすための空手教室です。
決して「罰」を学ぶ場所ではありません。
子供のしつけの本などたくさん買っていますが、外国著書は外れが少ないと思います。
今回の「子供の脳を伸ばす・・・」も良い本でした。
これは親の行動に対して書かれた本です。
子供をこんな風にしつけなさい、というのでなく、
親がこういう対応をした方がいいですよ。という内容の本です。
個人的には子育て本ベスト3に入っていて、たまに読み返して我が身を省みています。
子どもの「しつけ」でお悩みの方は是非お読みください。おすすめです。